Monthly Archives: 6月 2009

LinuxでNTFS書き込み

“NTFS-3G Stable Read/Write Driver”

NTFS-3G: Stable Read/Write NTFS Driver
NTFS を Linux 上で rw マウントするなら NTFS-3G ってのがあるぜ、って言われて見てみた。ってのもかなり前の話ですが・・・。
で、ふとカーネルコンフィグ中に見てみたら、標準の ntfs モジュールで書き込みサポートの EXPERIMENTAL が外れてました。あらまぁ。
まぁ、普段使っていて Linux から Windows のファイルシステムに書き込まなければならないシチュエーションはあまりないと思いますが、いつか使うのかな?自分が Linux に NTFS ファイルシステムをマウントするのは、壊れかけの Windows からデータを抽出するときだけだから、使わない気がする。むしろ -o ro でマウントします。

Gentoo Linux上のXenとbridge上のbond

“Right chaps – I finally have a working xen install networking :)”

Gentoo Bug 111684 – Xen network bridge support
これと同じような要領で Xen + br0 + bond0 って構成ができました。なんか、Gentoo の起動スクリプト系は他のディストリビューションとけっこう違うので、一筋縄ではいかなかったです。
とりあえず、ネットでよく紹介されているような xend-config.sxp に

(network-script 'network-bridge bridge=xenbr0 netdev=bond0')

みたいな感じで書いてみました。が、Gentoo の場合は bond0 を pbond0 に置き換えたりしている部分で止まっていそうな感じ。ブリッジデバイス xenbr0 は作られるが、そのブリッジに bond0 は接続できない。落とそうと思っても落ちない。仕方がなくリブート。何度もやりました。でも、だめでした。
で、よくよく調べてみると、Xen を Gentoo 上で動かしてブリッジ接続する場合、他のディストリビューションとは別の方法で設定する必要があるんですね。ブリッジデバイスを作るのは xen パッケージで配布されるスクリプトではなく、Gentoo 標準の net.br? とかの方がいいみたいです。
自分はこんな感じでできました。

config_eth0=( "null" )
config_eth1=( "null" )
slaves_bond0="eth0 eth1"
config_bond0=( "null" )
config_br0=( "192.168.???.???/24" )
RC_NEED_br0="net.bond0"

たぶん、こんな感じ。手元に設定したサーバがないので、間違ってたらすみません。
あと、Xen 標準とブリッジデバイスの名前が違うので

(vif-script 'vif-bridge bridge=br0')

ってのも必要でした。
で、まぁ、よく考えたら Xen のスクリプトで設定する場合と決定的な違いがありますね。Xen で設定する場合はブリッジデバイスには vif0.0 みたいのが接続され、それと見た目の eth0 が接続されている感じになります。Gentoo の起動スクリプトでブリッジデバイスを作ると br0 で直接通信をすることになります。iptables の設定は別に作り込む必要がありそうですね。
まー、仮想サーバが少ないなら NAT で設定しちゃった方がいいかもね。たくさんあったり、入れ替わりが激しいならブリッジの方がいいと思います。

H21SCの結果

“午前Ⅰ得点 81.60点
午前Ⅱ得点 92.00点
午後Ⅰ得点 97点
午後Ⅱ得点 74点”

情報処理推進機構:情報処理技術者試験:合格発表・成績照会
イエス、合格しました。情報セキュリティスペシャリスト。でも午後 II の点数が低めだなぁ。やっぱ自己採点までしてこそ自分の力になりますよね。この資格に負けないように頑張ろう。
あ、ちなみにリンクをクリックしても得点は見れません。
おっと、得点配分もあるんだね。
情報処理推進機構:情報処理技術者試験:統計情報:得点分布・評価ランク分布
一応、上側にいるから大丈夫かな。って何に対して大丈夫なんだ?

終身雇用は崩壊していない、それは既に崩壊していたからだ

“ そもそも、新卒者が一生、同じ企業で定年まで勤め上げるという就労形態を「終身雇用」と呼ぶのであれば、日本ではこの「終身雇用」がずっと基本形だったわけではない。最近、就職3年以内に3割が転職するという現象が社会問題のように報じられているが、こうしたケースは過去にも存在していて、特段、ここ数年だけの現象ではない。1、2度の転職を経て、30代以降は同じ勤め先で定年まで働き続けるというのが、日本での終身雇用の実態に近かったと言える。”

大企業の「オヤジ切り」は杞憂か|NIKKEI NET 日経WagaMaga:働く−ワークスタイル
へー、そうなんだ。最近の若いもんが転職をするようになったんじゃなくて、昔からあったんですねぇ。
てことは、若い労働力が多少力を付けるといなくなってしまうって状況は昔から会社の課題だったのかな?企業も成長してないんですかねぇ。
まぁ、そんな課題を乗り越えられた企業は大きく成長して、乗り越えられなかった企業は消えていったのかも。その後、新しく作られた企業も、そんな雇用の課題を乗り越えられないと、長期の反映は難しいでしょうね。
個人の課題として受け止めると、やっぱ 30 までは社会人としての成長に力を傾け、30 ぐらいで一生の仕事を手に入れるのがいいのかも。たぶん大きな会社は色々な仕事を抱えているので、会社を変えなくてもそれを実現できるのかも。社内転職とかもたまに聞くし。
まぁ、個人と会社は考え方が違うので難しいですが、社会の仕組みとして Win-Win の関係が築き上がればいいですね。

iptablesとGeoIPのコラボ

“A lot of spam originates from servers located in China, Taiwan, HongKong and Korea. I don’t plan to receive mail from these countries in a foreseeable future; yet, spamassassin doesn’t catch all the spam they send me.”

chinaspam: iptables geoip queue
なんとか iptables を使って透過のリバースプロキシを作れないかな〜、って調べていたら面白いものを見つけました。接続元 IP を GeoIP のテーブルに突合せ、怪しい国をマルっと DROP できるらしいです。
仕組みは iptables の NETLINK というものを使っているそうです。iptables がルールにマッチしたパケットを NETLINK の QUEUE ターゲットを通じてユーザ空間のプロセスに渡し、そのプロセスが DROP するか否かを判別するようです。
って、よく見たらカーネル 2.4 用のプログラムだ。2.6 でそのまま使えるのかな?iptable の man ページ見たら、QUEUE ターゲットは NFQUEUE ターゲットに変更になったみたいに書いてあるし。
まー、国ごと拒否るなんて、そんなやんないだろうからいいか。

/etc/crontabかcrontabコマンドか

“bcron is a new cron system designed with secure operations in mind. To do this, the system is divided into several separate programs, each responsible for a separate task, with strictly controlled communications between them. The user interface is a drop-in replacement for similar systems (such as vixie-cron), but the internals differ greatly. For more information, see the bcron homepage at http://untroubled.org/bcron/.”

Gentoo Linux Documentation — Gentoo Linux Cron Guide
会社で cron では /etc/crontab を使うべきか root ユーザの crontab を使うべきかって話があったので調べてみた。けど関係ない話で、vixie-cron のリプレイスで bcron てのが開発されてるんですねぇ。知らなかった。
まだバージョンは低いものの、Gentoo ではマスクも外れて普通に利用可能です。そのうち乗り換えようかな。
ところで /etc/crontab か crontab コマンドかってのは、Gentoo 的には自由ですね。

“Of course, you can choose not to use any system crontab at all. If you chose Dcron or Fcron, do not run crontab /etc/crontab. If you chose vixie-cron or bcron, you should comment all lines in /etc/crontab.”

Gentoo Linux Documentation — Gentoo Linux Cron Guide
/etc/crontab を使わない方法ってのがあるぐらいで、好きにしろってことかな。
で、ふと思ったけど、/etc/crontab ってパッケージマネージャで配置されるファイルだから、あんま触らない方がいいのかな。そういえば vixie-cron て /etc/cron.d/ ディレクトリの下に /etc/crontab と同じ書式でファイルを置けば、指定時刻に指定ユーザでコマンドを実行しれくれるな。これで処理をある程度まとめて置いておけば管理もしやすい。後、毎日とか毎時とか、普通のスケジュールなら /etc/cron.{hourly,daily,weekly,monthly} にスクリプトを置いたり、実行ファイルへのリンクを作っておけばいいし。
ちなみにユーザごとに crontab コマンドで設定を入れるって方法もありますね。これを使うかはシステムごとの要求される仕様によると思います。各クライアントに root 権に近い権限を渡しつつも自由度の高いシステムを組むならいいですが、システム管理者が代表して全体を設定していくシステムだったら使わせたくないですね。知らない間に定時実行の設定が追加されたり、全体の見通しが悪くなります。っても /var/spool/cron/crontabs/ ディレクトリの中を見たら一発ですが。
ってことで、/etc/crontab は編集しない方がいいという思いが強くなりました。後はシステムの要件次第ですね。まー、自分は root ユーザで crontab コマンドを使うことはないと思います。

平成21年度の試験日程について確認するのが遅すぎます

“申込手続き 5月11日(月) 〜 6月1日(月)”

平成21年度の試験日程について
最近の通勤時間は中小企業診断士の本を読んでます。今年は受からないだろうけど、雰囲気を味わうために受けてみようと思ってました。
が、申し込み期間過ぎてんじゃん!!
まー、今年はいいか。来年、本気で受けよう。それまではマイペースで勉強×2。

ジャクソン

Michael Jackson | The Official Site
マイケル、逝っちゃいましたねぇ。
特にファンだとか注目してたとかじゃないけど、寂しい限りです。
そして PV とか見ると、ありえないぐらいのダンスの上手さ。特にスリラー。本人の動きもいいけれど、一糸乱れぬ集団に感激です。今、あのレベルでダンスできるチームとかあるのかな。

XenのGentoo仮想イメージにコンソール接続

今日、会社で Gentoo に Xen を入れてて、仮想コンソールに接続できなかった時のメモ。最近のカーネルソースは Xen に対応しているので、Xen クライアント用ドライバは全て入れるのだが、それだけでは Gentoo 仮想イメージの仮想コンソールには接続できなかった。

“cd /dev
mknod hvc0 c 229 0
chown root:tty hvc0
chmod 600 hvc0”

ganto’s Blog � Using vanilla kernel to run as ‘paravirt_ops’ Xen domU
そうなんです、仮想イメージ内に hvc デバイスを作る必要があるんです。これがないと仮想化されたカーネルが出力するデバイスが存在しなくなります。自分は local.start のメッセージ後に I/O ブロックの状態でハングしました。何度 xm destroy しただろうか・・・。

“co:12345:respawn:/sbin/agetty 38400 hvc0 vt100-nav
#2:23:respawn:/sbin/agetty 38400 tty2
#3:23:respawn:/sbin/agetty 38400 tty3”

ganto’s Blog Using vanilla kernel to run as ‘paravirt_ops’ Xen domU
そいでこっちも必要。仮想イメージ内の /etc/inittab を編集です。ログイン用の agetty を仮想コンソール hvc0 と接続して起動します。無駄な tty は必要ないのでコメントアウト。まー、とりあえずってんなら co から始まる行を /etc/inittab の一番下に追記するだけでも大丈夫でした。
そー考えると、普通のシリアルポートのドライバもいらないのかな。明日、色々削ってみよう。

オフィス設計は経営者が肝

“「例えば、人間がオオカミに育てられるとオオカミになってしまうじゃないですか。そんな生き物、ほかにはいないでしょ。だからこそ、オフィス空間にはこだわりが必要なんです。エンジニアの創造性を高めたいのであれば、その感情に訴えかけるようなオフィスづくりをする必要がある。チームラボの取り組みが最善の解とは思っていませんが、1つの方向性を示すことはできたと思っています」(猪子氏)”

チームラボ「創造性を高めるオフィス」の秘密 − @IT自分戦略研究所
オフィスの設計について深く考えてらっしゃるんですね。こんなオフィス環境の構築も建築家を社内に抱えているから可能だったのでしょうか。それも重要だったかもしれませんが、僕はそうは思いません。
そこには代表取締役が率先して働く環境について考えているってことが大事だったと思います。まぁ、過程を見てきたわけではないので、思うだけですが・・・。
ただ、プロジェクトを推進するにあたって、首長がベースの構築から指揮していかなければならないというのは事実だと思います。ベース構築の時点で深く考えておかなければ、見た目いいものができても、すぐに崩壊しますからねー。
で、前から思うのが、「経営者は思想家であるべきだ」ってことです。うーん、哲学者の方があってるかな。理念を持ってメンバーを集めて、理念達成のために会社全体を動かしていく。そういう感じじゃないと、単なる働きアリの集団になっちゃうと思うんです。
株式会社として株主から資金を集めるのも、定款に事業内容を明示して、なんなら経営者の意志も汲み取ってもらって出資してもらうのが筋のはずです。
最近は株が金儲けの道具になっちゃってるから、そういう考えはあんま流行らないのかなー。残念だなー。あー、でもベンチャーキャピタルとかは、ちゃんと事業内容とか見てるのかな。まー、でも、採算性がメインだろうなぁ。
で、オフィスの話に戻しますが、オフィス構築を主導するのは誰でしょうね?自分が思うに経営者だと思います。そりゃー、そこで働く人の意見を聞くのは必要だと思いますが、それは単なる情報収集であって、個々の意見に流されるような経営じゃあ先が見えます。
同じ連載の前の回にこんな話もあります。

“十数年この分野に携わって強く感じていることは、「オフィスの課題は組織の課題」ということである。上述のように、オフィスは社員のモチベーションやリテンション、リクルーティングに影響を及ぼす。組織におけるヒエラルキーやコミュニケーションといった課題がオフィスを介して表面化することも少なくない。”

オフィスに不満をいうだけの立場から抜け出そう − @IT自分戦略研究所
組織にとって働く環境は大事なことだから、経営者は社員のモチベーションを高めるために努力しなきゃならんですね。
同じページにこんな話も。

“このテーマのキーワードは、社員1人ひとりの「当事者意識」である。オフィスに対して、組織に対して、不平不満や要望を発信するだけの立場から抜け出そう。「当事者意識」を持って「経営者視点」というフィルタを通したうえで、“こうしたら良い”というアイデアを積極的に発信することが何より大切である。”

オフィスに不満をいうだけの立場から抜け出そう − @IT自分戦略研究所
ただね、個々の社員が下手に経営者視点を持ち出しちゃったら、衝突が発生すると思うんですよ。それに個々の社員がそこまで高レベルな考え方をしているなら、それは株式会社的な組織ではなく、持分会社的な方が合ってると思います。
株式会社は高度に組織化された形態を目指していると思いますので、割と大会社、大規模経営向きです。そういう大規模な組織の場合、個人の考え方が目立ちすぎては組織の統率が取れなくなります。全体の統率を取るには、会社の基本的設計や運営を行うのは代表である経営者であるのが正解に近い感じがしますよね。
なんか途中から会社とか株式会社とか大会社とか、話がごっちゃになってしまった気もしますが、結局は組織運営はリーダーが肝ってことです。
あー、最近あん肝食ってないなぁ。