Monthly Archives: 7月 2010

HTTPパイプラインを初めて知ったが、埋め込みの方がいいと思った

InfoQ: FacebookのBigPipe: ページロード時間の最適化
Facebook の高速化について語られている。HTTP/1.1 パイプラインというものが気になったので調べてみた。
HTTP 通信を高速化するための技術としては keepalive が有名だと思います。TCP 接続を使いまわして、ひとつの TCP で複数の HTTP リクエストを投げるやつです。TCP セッションの確立には時間がかかるので、その回数を減らしましょうってことです。この方法だと、先のリクエストの応答が帰ってくるまで次のリクエストは投げられません。
そこでパイプラインです。パイプラインは、その keepalive な TCP 接続の中で応答を待たずにリクエストを投げられるんだそうです。ここに通信例が出てました。
404 Blog Not Found:HTTPサーバーのパイプライン対応
ここで、ひとつの疑問が・・・。次々リクエストが投げられたら、応答はどう返すべきでしょうか。準備の完了したリクエストから応答してしまってもいいでしょうか。サーバからのレスポンスに URL は含まれていません。ブラウザがリクエストとレスポンスを紐づける情報は順番しかありません。というわけで、サーバはレスポンスを順番に帰す必要があります。
順番に帰すってことは、サーバ上のメモリも消費します。最初のリクエストのレスポンスを準備するのに時間がかかると、続くリクエストのレスポンスが完成しても、応答せずに保持する必要があるためです。
なんか在庫管理みたいだなぁ。
同じような結果を生むであろう技術に HTML への埋め込みもあります。画像や JS、CSS ファイルを外部読み込みではなくて埋め込んでしまう方法です。これなら TCP 接続も一本、HTTP リクエストも一回で済みます。
てなわけで、一本の TCP 接続で何とかしようってのがそもそも限界があるのかも。どんどん TCP セッションを張って、外部読み込みファイルを並列で読みこんじゃえば、表示にかかる時間は短くなるはず、って考えです。
並列化は確かに速くなると思います。が、TCP セッションを何本も張るってのが問題です。小規模なサイトでは問題ないでしょうが、大規模サイトになるとサーバ側で受け入れられる TCP セッション数に達してしまうでしょう。特にステートフルなロードバランサを使用していると、そこに大きな負荷をかけることになると思います。
というわけで、埋め込みが一番いいんじゃないかなー、って思いました。ただし画像の Base64 エンコーディングには CPU 負荷がかかります。キャッシュするのを忘れずに・・・。

リモートデスクトップ専用の仮想マシンサービスが始まった

“自宅のパソコンやスマートフォン(※)から、お手元のパソコンを操作するのと同じように弊社サーバー内にあるハイスペックなWinodwsのデスクトップ環境を自由にリモート操作できるサービスです。”

リモートデスクトップ専用サービス|お名前.com Windowsデスクトップ
頭ん中では考えていたけど、出てきちゃった。これにグループ機能があって、データセンター内のプライベート LAN があれば、頭の中のと同じだ。
まー、サーバー用のを借りて Linux でセットアップして、X over SSH で十分な気がするんだけど。VirtualBox とかの画面だけを送ってもいいんだよな。他の形態の画面提供でリソース課金なら、またちょっと毛色の違うサービスに見えたりするかも。
社内の仮想マシンホストとデータセンタ内の仮想マシンホストでデスクトップ仮想マシンをライブマイグレーションするとかも面白いかも。

iPod nanoが発火してるのにAppleさんは感じ悪い

“ 経済産業省によると、国内で同製品の過熱や発火による事故は27件目でけが人は4人目。経産省はこれまで日本法人のアップルジャパンにリコールを含めた対策を取るよう求めているが、同社は「ホームページで注意喚起している」などとしてリコールには応じていない。”

iPod発火しやけど けがは4人目 :日本経済新聞
Apple、感じ悪いな、って思った。けが人まで出ているのに交換は対応しないってか。
ホームページで注意喚起しているとか書いてるけど、iPod nano のトップにはそれらしいリンクや注意書きは見当たらなかった。ブランドを守りたいのかな。消費者なんて二の次って会社なのかな。
こんな対応しかしないメーカーなら、ガラパゴスと呼ばれようが日本のメーカーの方がいいと思う。

Yahoo! JapanとGoogleが提携っぽい

“ 日本のポータル(玄関)サイト最大手のヤフーと、インターネット検索最大手の米グーグルがネット検索・広告で業務提携する。27日午後に発表する。検索サービスの中核技術となるグーグルの検索エンジンをヤフーが採用するとみられる。国内検索シェアで過半を押さえるヤフーと、同4割弱のグーグルが手を組めば、国内ネット業界の勢力図が大きく塗り替わる可能性がある。”

日本のヤフー、グーグルの検索採用 :日本経済新聞
ショックを受けた。Yahoo! Japan が検索を Google に頼るなんて…。既にいいものがあるから買ってきた方が早いのは分かるけど、寂しいなぁ。
って、アメリカの Yahoo! は既に MS の Bing! だったのね。経営の合理化かぁ。Yahoo! の技術者はどう思っているんだろう。検索に興味のある技術者とか多くないのかな。ローカライズだけじゃ満足できないんじゃないかと思う。
まぁ、Yahoo! 的には検索技術については前から諦めていて、その提携先が決まったってニュースか。独禁法あたりがどうなるかってのが注目らしい。

つぶやくだけじゃ始まらない

“その理由は―――ユニークな社内制度「三行提報(さんぎょうていほう)」にあった!”

カンブリア宮殿:テレビ東京
つぶやき経営とか流行の言葉を使って表現されているけれど、実際は経営者の力量だよな、って思いました。
『つぶやき』と表現されているのは『三行提報』という仕組み。内容はつぶやきではなく、経営トップへの何らかの提案。毎日書かされるんだって。大変だ。トラブルが発生するとネタに困らないので喜んじゃったりするとか、しないとか。
現場の声を経営トップが把握する仕組みとして素晴らしいという紹介だった。確かに素晴らしい仕組みだと思う。現場や市場の声が届かなくなってきた経営者は何らかの仕組みが必要なんだろうなって思います。
でも本当に重要なのは、そういう小さな声にしっかりと目を通して、実際に経営へ反映していく経営者の力量だと思うんです。単にアイディア出しを分散化しただけ。最終的に実行するか否かは経営者が判断するんですから。
実際、同様の仕組みで社内の意見を収集している山田養蜂場の紹介では、新製品への広告費を増額した、なんて話が出ていた。いい提案には予算をつけて実施する。経営者にそんな決断力がなければ、つぶやき損です。業務が増えるだけ。
結局、仕組みじゃないんだよなー。経営者の力量が問われている。

それってマーケティング?

“ 「ガッチャンCR-Z」「しのっちCR-Zのんのん」――。2010年2月から3月にかけて、こんなニックネームを使うmixiユーザーが一気に増えた。ホンダが2月11日からハイブリッドカー「CR-Z」の認知向上を狙って展開した「mixiアプリ」の「Ole!Ole!CR-Z」による“成果”だ。”

ホンダが驚いたSNSのマーケティング力 :日本経済新聞
mixi アプリは否定も肯定もしないけど、これってマーケティングじゃないよね、って言いたい。
マーケティングってなんぞや。

“マーケティング(marketing)とは、企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念である。”

マーケティング – Wikipedia
ドラッカーのマネージメントにも同じようなことを書いてあったと思う。マーケティングは買い手視点の活動で、営業は売り手視点の活動と読み取った記憶がある。記憶は定かではないけど。
買い手が気付いていない欲しいものに気付かせて、新しい市場を切り開くことこそマーケティングだ。と言いたいのです。水道水しか知らない人にペットボトル入りの水を教えてあげるような活動だと思う。
まー、本当はもっと長い記事っぽいから、その先にいいこと書いてあるのかもしれないけど。

4原色は理論に基づいていた

“現在では、人の眼は最初に3原色応答で色を感じ、それを反対色応答の信号に変換して脳へ伝達する「段階説」が有力とされています。”

知っておきたい、色の話。(色彩工学入門)
だそうです。会社で話題になったので残しておきます。SHARP の新しい AQUOS の CM で4原色とか言ってたのが怪しく思っていたけど、ちゃんと理論に基づいていたんですね。
4原色ディスプレイが流行ってきたら微妙な色見とかも変わってくるだろうから、対応が必要かもね、って話も出てました。3D も流行ってきてるし、新技術について行くのは大変だぁ。

Rのことを思い出した

“グーグルでも使われているR”

Rは統計解析のブッシュナイフだ – @IT
@IT のトップに記事のリンクがあって、R の勉強が停滞しているのを思い出した。やんなきゃなー。本が無駄になる。
にしても Google でも使われているなんて知らなかった。他の大手 IT 企業も活動してんだ。単なる研究者のツールかと思っていたけど、そうではないようです。
今日は早く帰って R だな。

メルマガの形式はHTMLがいいかテキストがいいか

“ ぱっと見ると、「テキスト形式が望ましい」が24.0%でトップです。しかし逆を返すと、「テキスト形式が望ましいと考えていない」人は76%もいるともいえます。”

誰でも作れる! “崩れない”HTMLメルマガ作成術(1/4)- @IT
なんかデータの解釈が自分本位、って思った。メールマガジンの形式はテキストがいいか HTML がいいかって話。
このアンケートの選択肢「テキスト形式が望ましい」ってのは、「(全てのメールマガジンは)テキスト形式が望ましい」ってことでしょ。ってことは 76% なのは「テキスト形式が望ましいと考えていない人」じゃなくて「(全てのメールマガジンは)テキスト形式が望ましいと考えていない人」ってことだ。
HTML メールの仕事を増やすために歪曲したデータ解釈をしているのでは、と勘繰ってみた。実際、テキストメールを望んでいる人の方が HTML メールを望んでいる人の二倍近くいるんだしね。
このアンケートのデータで気になるのは、内容によって選択したいってことですね。HTML、テキストのどちらより多い。そして、その人たちがどんなメールマガジンは HTML が良くて、どんなメールマガジンはテキストがいいのか聞いてみたい。
引用のソースとなっているページに行ってみたが、掘り下げた調査は見当たらなかった。

今も昔も3Dが流行っていた

“ NTTドコモは14日、東京都江東区の東京ビッグサイトで同日開幕した展示会「ワイヤレスジャパン2010」で、裸眼で三次元(3D)画像を楽しめる新技術を公開した。”

<NTTドコモ>裸眼で3D画像楽しめる 新技術公開 – Infoseek ニュース
3D、流行ってますねぇ。
自分も 3D 技術を考え中。昔流行った、二つの点が三つになるように見るやつ。動画をあんな風に処理できたりするのかなぁ。つか、あの画像を作るライブラリとかあるのかなぁ。今度探してみよう。
既にあるかもね。そんなくだらないこと、誰もしていないことを祈る。