“OpenStackは、Rackspace Cloud Servers と Cloud Files、そして、NASAのNebulaテクノロジを基盤とした初めてのオープンソースクラウドコンピューティングプラットフォームAustinをリリースした。これに対する反応と思われるものとして、Amazonは新規顧客に対して1年間無償のAWS利用層を利用できるようにした。”
InfoQ: OpenStack AustinとAWS無償利用層[更新あり]
OpenStack という団体がオープンな技術をベースとしたクラウド基盤 Austin なるものを公開したらしい。しかも Amazon が呼応している、ということは、ビジネス的にも十分耐えうるものなのか?とか思ってみたりした。
NASA の Nebula テクノロジをベースにしているらしい。Nebula、なんだそりゃ。ってことで調べてみたら CAPCOM のエミュレータが出てきた。
Nebula
もちろん、これは関係ない。Nebula ってのは「星雲」の意味なので、色々なプロジェクト名に使われているようね。そういや、ネビュラチェーンってあったな。
なんて冗談を言いつつ調べてみると、裏側では色々な企業の思惑も動いているようね。でも、クラウド事業の最王手 Amazon が乗っかってきたら、それを崩そうとしてきた他の企業はどう思っているんだろうな。なんて心配してみた。
なんていうログを残そうと会社で思い、時間がないので家で書こうとリンクを送って、改めて見てみたら追記が・・・。
“更新. OpenStack Austinの発表に続いて、MicrosoftはOpenStackにWindows Server 2008 R2 Hyper-Vを統合することを約束した。MicrosoftはCloud.comにアーキテクチャ及び技術に関するガイダンスを提供し、OpenStackがMicrosoft仮想化プラットフォーム上で動くのに必要なコードを書くことになるだろう。そのコードはOpenStack.orgで利用可能になる予定である。”
InfoQ: OpenStack AustinとAWS無償利用層[更新あり]
あら、Microsoft さんも参加なんですね。こりゃびっくりだ。
そんなこんなで要注目の OpenStack、インストールはまた今度。今日はやる気がないだけ。っつーか、こんな時間だし。ただ、サポートされるハイパバイザは Xen、KVM、QEMU、UML とあるので、それらを統合するだけのもの?あんま英語サイトを読む気力がない。
まー、ぶっちゃけクラウドとか、あんま興味がない。いや、クラウドは興味があるけど、仮想マシンを単一マシン内で多数動かすってのには興味がない。効率的に思えないんだよね。OpenVZ (Virtuozzo) の方が仮想マシン層を挟まない分、効率的に思える。Linux on Linux の場合に限られるけど。
って思うのは、自分が Web 屋に属しているからかもしれない。Web で主流の通信である HTTP ってのは、ユーザが期待する処理を細分化してサーバに要求し、各要求の応答をそれぞれ受信するスタイルになっている。そのため、要求の複雑性はある程度抑えられるので、分散環境に於いてたまたま担当したマシンがそれなりに応答することが求められるんですよね。
だけどサイエンスの世界で求められるのは高度に複雑な処理をいかに高速に処理するかってこと。これは HTTP プロトコル上に乗っているシステムとは正反対だと思います。高度に複雑な処理をこなすために仮想マシンを並べる、ってのは違う気がするけど。
ただ、クライアントからの要求を細分化しても残るのがオブジェクトの共有。そういう意味では OpenStack が実装している Object Stack ってのは気になる。ただ、使っているハードウェアと台数が同じなら、既存の RDBMS と大きな違いが出るのかは疑問だと思う。って、使ってみてから言えよ、ってね。
そういえばオープンベースのクラウドと言えば Eucalyptus ってのがあるけど、それとの違いを語っているページもありました。
クラウド事業者のためのオープンソースプロジェクト「OpenStack」 - Publickey
まー、色々ありつつ、要注目なものだと思っています。