Monthly Archives: 4月 2011

テザリングが正しいんだよ

“この“テザリング”ということばそんなに間違え安い言葉なのだろうか。Googleで“デザリング”と検索すると「もしかして: テザリング」と出てくるくらいで、更には『Wikipedia』に専用ページがありそこには「(tethering) テザリングの誤字。通信方法」と書かれている。相当誤表記する人が多いらしく、“デザリング”という言葉での検索結果は10万件にもなる。”

KDDIが“デザリング”を商標登録出願したあとに“テザリング”を登録し直す 「てへ 間違えちゃった」 – ガジェット通信
自分もテザリングとデザリングはあやふや。テザリングが正しいのね。しっかりしなきゃ。
ところで、この tether という単語、あんま聞かない。他で使われることってあるのかね。
というわけで辞書検索。
tetherの意味 – 英和辞書 – goo辞書
うむ、「つなぎ綱」、「限界」など。動物なんかをつないでおく綱を言うときに使う言葉っぽい。
しかし、その日本語を逆に調べてみても、該当なし。なんだかなぁ。
仕方がないので大学の頃の分厚い英和辞典を引こうとしたのだが、押入れの奥で大事に保管しているので断念しました。載ってるのかなぁ。
まぁ、なんだか、普段あまり使われない単語が、スマートフォンという流行の機器が持つ一機能の名称として使われることで脚光を浴びているというのは、田舎にディズニーランドができたようなことかな、って思いました。

掃き溜めをどう整理するか

“エフセキュアのウェブレピュテーションのデータベースに、毎月数百万ものクオリティの低いウェブサイトが新しく追加されていることを受け、Googleなどの検索エンジンによる精度の高い情報収集が困難になっていることが明らかになりました。”

ウェブが巨大なごみ箱と化している? 低下する検索の精度【役立つセキュリティ】 – ITライフハック – ライブドアブログ
前から言われていたような気もするけど、インターネットにゴミのような情報が氾濫していて、検索エンジンは精度を上げる努力が欠かせないようです。

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家庭を経営の実験室にする

InfoQ: 家で「かんばん」
家で「かんばん」を実践する。面白いアイディアだと思った。嫁さんからしたら、仕事を家に持ち込まれて迷惑かもしれないけど。
実際、「かんばん」は超有名でかなり検証された手法なので、生活を本当に改善したい場合にはいい試みなのかもしれない。それは単にそこらの How-to 本を買ってきて実践するのと同じだと思う。
しかし、面白いと思ったのは、そういう経営やマネージメントについて思いついたことを実践する場所が、こんなに身近な場所にある、ということだ。
この世の中、普通のサラリーマンは会社では経営者ではないが、家に帰ったら経営者だということを忘れてはならない。アイディアを実践する場所は会社だけではなく、家にもある。
そして自分なりに使いやすく仕上げたツールをオープンソースで公開すれば、誰かが使って評価してくれるかもしれない。そしていずれ、どこかの会社で、より大規模な現場で使ってもらえるかもしれない。
という夢を見るのはいかがだろうか。
ただ、家の経営者は嫁という旦那様には、夢を見ることさえ許されないかもしれない。そして自分は嫁などいないので自由にできるのだが、夢だけ見て何もしていない・・・。

人と人の狭間で

“そのとき、ある哲学者の言葉「孤独は山になく、街にある。1人の人間にあるのでなく、大勢の人間の『間』にあるのである」(*)を思い出した。”

ドコモ「1人負け」はなぜ止まらないのか – IFRS 国際会計基準フォーラム
この記事がどうとかではないけど、この一文を読んだときに思った。
「人間は人の間にいるのか。」
そうなんだよな。動物的な人が関わりあう間に社会的な人間っていう存在が出来上がる。自分のことを人間だと思っていても誰とも関わっていなかったら単なる動物の人に戻ってしまう。
個々の人間は間違いなく動物の人であり、社会的関わりを持って初めて人間としての存在になれるのかもしれない。って、同じこと言ってるかな。
で、まぁ、普通に働いて、食事を購入して、メディアから情報を得ている普通の生活をしていたら、どんなに希薄であれ他者と関わりをもっているので、それでいいと思う。だけど、なんかそれじゃあ足りないような不安に駆られたり、あまり関係を求めなかったら寂しい人のように見られるのは何故なんだろうか。
自分は大学に入ったときから一人暮らしを始めて、早10年以上も一人で暮らしてきたんです。いや、かなりの割合で夜は誰かと飲んで過ごしていたので、本当に一人で暮らしてきたかって言われたら怪しい部分はあると思う。
だけど、さんざん飲んで家に帰ったり、自分ちで飲んでみんなを見送った後とかは寂しい気持ちになることはある。実は一人が好きだったりするから安心する部分もあるんだけど、やっぱり一人になると寂しい。また明日も会いたいな、みたいなことを思うこともある。
とまぁ、どうでもいい話を書いてみたが、今日やってた TV で、日本でクレーマーが増えてる、っていう話題になっていた。原因のひとつに団塊の世代が定年して暇なんだって話が出ていた。
解決策を探るとしたら、再雇用なりなんなりして、組織の中で若いもんへの叱咤激励をさせようよ、ってのが思い浮かぶ。それが古くから続く日本のような気もするし。
いや、そういう話じゃなくて、やっぱ人間には関係が必要なんだ、ということなんだ。そんなの知ってるって?そうだよね。

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ログ解析ソフトと文字コードの狭間にて。

40.Linuxのコマンドから行うURLエンコード、URLデコード
この記事のノリがかなり好きなので記録しておく。
が、そんなことのために書いているわけではない。ログを解析ソフトで解析するとき、サーチエンジンで検索したワードをリファラから抽出するのだが、Webalizer みたいに歴史ある解析ソフトを使うと文字化けしてしまう。
そこで、よく行われるのが Perl の Jcode モジュールを使う方法。実案件でもお世話になったことがある。
Webalizerで検索語の文字化けを解消
自分が使う場合は、引数からファイル名を取るのではなく、標準入力に突っ込むのが好きかも。
ただ、この方法だと Jcode を導入しなければならない。借り物のサーバだと面倒だったりする。そもそも convert.pl 的なものを置くのが面倒。ってのは言い過ぎだな。でも、面倒は面倒。
で、標準的なコマンドの組み合わせでできないかと探していたら出てきたのが最初に書いたページ。これをヒントに、URL エンコードされたアクセスログを、Webalizer が動作している EUC-JP に変換できないかと考えたのです。
というわけで、convert.pl の代わりに

tr %= =% | nkf -emQ | tr =% %=

をしてみた。うん、なかなかいい感じ。でも、よく考えたら nkf で変換した結果として = や % が出てくると入れ替わっちゃうんだよね。うーん、実案件で使えるレベルではないな。
とまぁ、よく考えればやる前にわかる残念な事実に気づきつつ、それぞれを Webalizer で処理してみた。うーん、どちらかというと nkf と tr で変換したほうが優秀だ。Perl と Jcode の方は短い文字列に弱いね。
で、結局どっちがいいんだって話なんだけど、まぁ、作れば?ってことで。たぶん Jcode よりも優秀な変換メソッドがあるんでしょう。
しかし作るのも面倒なのでモダンなログ解析ツールで処理してみた。使ったのは visitors というやつ。
Visitors – fast web log analyzer
クリックストリームを Graphviz でグラフ化するのが好き。
この visitors で処理してみたら、検索文字列の文字化けは全くないね。うん。変換の必要がない。素晴らしいことだ。処理対象は Google だけだけど。
とどのつまり、新しいソフトを使おうってことか。Webalizer はシンプルかつ高機能で好きなんだけど、時代に取り残されたのか・・・。

Apache環境変数に重要情報を保管できるか

“/proc/[pid]/environ
このファイルはプロセスの環境変数を含んでいる。各エントリは NULL バイト (aq\0aq) で区切られていて、末尾に NULL バイトがあるかもしれない。したがって、プロセス 1 の環境変数を表示するためには次のようにすればよい。
$ (cat /proc/1/environ; echo) | tr aq\000aq aq\naq

Manpage of PROC
なんで ” が aq になっているんだろう・・・。JM、あんまメンテされてないのかな。残念だな。
で、なぜこんなことを調べていたかと言うと、他のプロセスの環境変数は読み取れるのか、という疑問にぶつかったからなんです。どうやら、システム上のユーザ権限があれば、ある程度は他のプロセスの環境変数も読み取れるっぽい。
だけど本当に気になっているのは、単一の Apache で複数クライアントのデータを隔離して保管できるか、という命題なのです。その解として DB の接続情報を Apache の SetEnv などで設定してしまえばいいのでは、ということを考えていました。
まぁ、Apache が SetEnv で設定する環境変数ってのは OS の環境変数とは違うのよね。

“これらの変数は環境変数と呼ばれていますが、オペレーティング システムによって制御されている環境変数と同じではありません。 実際は、これらの変数は Apache の内部構造の中に記憶され、操作されています。 それらは、CGI や SSI スクリプトに渡されたときだけ、実際の オペレーティングシステムの環境変数になります。サーバ自身が 実行されているオペレーティングシステムの環境を操作したい場合は、 オペレーティングシステムのシェルが提供している標準の環境変数の 操作方法を使わなければなりません。”

Apache の環境変数 – Apache HTTP サーバ
じゃあ、Apache が制御している環境変数っていうのは Apache 内部での出来事なので、他のプロセスがどうなっているかってのは気にしなくてもいいのではないかと。さらに言うと Apache がディレクトリと設定する環境変数のテーブルを保持していても、CGI や mod_php 側からそのテーブルを読み取る手段がなければデータの独立性は保てるのではないか、という期待でした。
そんな訳でちょいと調べて、他のプロセスの環境変数は権限さえあれば見れる、書き込みはできない、Apache の環境変数を読み取るのは難しそう、って感じのようだ。
ただ、大前提に戻ると、同じユーザ権限で実行されている以上、他のプロセスをどうにか読み取る手段はあるはずで、正当な手段がまったくないとしても何らかの手段があるというのは簡単に想像できる。
というわけで、この構想はボツ。ただ、普通の共有サーバよりはセキュリティのレベルが高いだろうけどね。